ペイン

ペインは1つのウィンドウをさらに複数の領域に分割したものです。複数のプログラムを同時に表示・実行できます。

ペインの概念

ウィンドウ内を上下左右に分割できます:

水平分割:
┌─────────────┐      ┌─────────────┐
│             │  →   │   ペイン1   │
│  ウィンドウ │      ├─────────────┤
│             │      │   ペイン2   │
└─────────────┘      └─────────────┘

垂直分割:
┌─────────────┐      ┌─────────┬───────┐
│             │  →   │ペイン1  │ペイン2│
│  ウィンドウ │      │         │       │
│             │      └─────────┴───────┘
└─────────────┘

ペインの分割

水平分割(上下に分割)

Ctrl+b "

現在のペインが上下に分割されます。

垂直分割(左右に分割)

Ctrl+b %

現在のペインが左右に分割されます。

ペイン間の移動

方向キーで移動

Ctrl+b ↑  → 上のペインへ移動
Ctrl+b ↓  → 下のペインへ移動
Ctrl+b ←  → 左のペインへ移動
Ctrl+b →  → 右のペインへ移動

次のペインへ移動

Ctrl+b o

ペインが順番に切り替わります。

前のペインへ戻る

Ctrl+b ;

ペインのサイズ調整

ペインをリサイズ

Ctrl+b Ctrl+↑  → ペインを上に拡大
Ctrl+b Ctrl+↓  → ペインを下に拡大
Ctrl+b Ctrl+←  → ペインを左に拡大
Ctrl+b Ctrl+→  → ペインを右に拡大

レイアウト自動調整

一押しで最適なレイアウトに自動調整:

Ctrl+b Space

複数回押すと異なるレイアウトが順番に適用されます。

ペインの閉じ方

現在のペインを閉じる

Ctrl+b x

確認プロンプトが表示されます。

またはシェルコマンド:

exit

すべてのペインを一度に閉じる

Ctrl+b !

このペインだけを独立したウィンドウにします。

ペインの表示

ペイン番号の表示

Ctrl+b q

各ペインに番号が表示され、番号を入力して直接移動できます。

ペイン操作のまとめ

操作キーバインド
水平分割Ctrl+b "
垂直分割Ctrl+b %
上へ移動Ctrl+b ↑
下へ移動Ctrl+b ↓
左へ移動Ctrl+b ←
右へ移動Ctrl+b →
次へ移動Ctrl+b o
前へ移動Ctrl+b ;
番号表示Ctrl+b q
閉じるCtrl+b x
レイアウト変更Ctrl+b Space

実践例

開発環境の分割レイアウト:

# セッション作成
tmux new -s work

# 垂直分割(左:エディタ、右:ターミナル)
Ctrl+b %

# 右のペインを水平分割(右上:ログ、右下:ターミナル)
Ctrl+b          # 下のペインへ移動
Ctrl+b "          # 水平分割

結果:

┌──────────────┬──────────────┐
│              │  ログ出力    │
│   エディタ   ├──────────────┤
│              │  ターミナル  │
└──────────────┴──────────────┘

次のステップ

これで基本操作は完了です。次はキーバインド一覧で、すべてのコマンドを確認しましょう。